今回、この大会で出させて頂いたのは
追及の部
松居様の御愛犬シェパードのルゥくん
選別の部
平井様の御愛犬ラブラドールレトリーバーのピノちゃん
清水様の御愛犬ラブラドールレトリーバーのミルちゃん
です。
人手が少ない中、
大会1週間前から会場場所である、霧ケ峰高原に行かせていただいたことに
黒田所長にはとても感謝しています。
そして1週間(厳密には金曜日まで)AM5:00~PM5:00までみっちり訓練をし、
充実した1週間でした。
追及1年生 初出場のルゥくんには、とても力を入れました。
所長が一緒に来られない代わりに、OBの大道さんや岡野さんより
ご指導して頂き、とても勉強になり、ルゥ自身も私自身も
進歩することができました。
これなら(ギリギリでも)入賞できるかもしれない!!と自信がつきました。
そして本番当日、第2会場にて9番目
周りの訓練士さんたちが次々と競技されてる中、その様子が見れないほど、
緊張していました。
私たちの場所は、条件も悪くない場所でした。
ルゥくんも審査員2人に少し緊張気味でしたが、私自身も気を引き締めて
いざ!!スタート!!
順調に落ち着いた様子でニオイを辿り、第1物品へ。
「よしっ!!」と思ったものの、再スタート慎重に・・・気を引き締めて・・・
フラフラすることもなく、落ち着いてニオイを辿っていましたが、
途中の鋭角で迷ってしまい、対面に審査員の姿もあってか、逆行してしまいました。
練習でも対面の訓練、鋭角の訓練もしっかりやってきましたが、
本番は何があるかわかりません。
悔しくて悔しくて、皆の前で大泣きしそうになりましたが、堪えました。
後で、後輩の蔵と合流した際、とっさに悔しさを紛らわすために笑いながら
「あ~あ、蔵に負けたぁ」と言ってしまいました。
誤解を与えることを言ってしまったと後で後悔・反省しました。
正直、私にとって後輩や同僚の結果なんてどうでもいいんです。
自分がルゥくんを入賞させる気で、もっともっともっと一生懸命訓練しなきゃいけなかった。
今でもこの瞬間を思い出すと、悔しくて泣けてきて眠れません。
飼い主様からしたら、
大事な可愛い愛犬を訓練士の身勝手な実験台にしてほしくないと思われるかもしませんが、
“次”を与えて頂けるのであれば、どの競技会でも結果を出す!!気持ちで
共に成長していきたいと思っています。
今年で2回目の出場のピノちゃん ミルちゃん
ピノちゃんは去年の訓練態度とはうってかわって、
練習も周りに他のワンちゃんや人がいても
終始落ち着いた様子で集中して行なっていました。
この調子なら!!と期待を込めて本番へ。
と、本番では本当に何があるか分かりません。
マイクロチップを確認するため、審査員の方がピノちゃんの首~背中へ。
なかなか見つからず、ピノちゃんに覆いかぶさるように何回も何回も・・・
本番前にこういうこともあったからか、ピノちゃんが挙動不審に。
何とかいつも通りに持ち直して、ニオイをかがせ、作業に集中させようとしましたが、
ピノちゃんにとっては、緊張緊張でビビッてしまい、固まってしまいました。
当然いつもの調子が出ず、結果は×。
去年もダメで今年もダメ。
本当に平井様には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
こちらから声をかけ、出させて頂いたからには、絶対結果を出さないといけない、
入賞しなきゃいけないのに、私の力不足です。
本当にすみませんでした。
そしてミルちゃん
いつもよりは少し緊張していましたが、落ち着いて作業に集中することができました。
1回目○の時、ホッとしてしまい、少し気が緩んでしまったことをミルちゃんが感じ取り、
2回目はフワッとしてしまい、×。
3回目、4回目は○○でチャンピオンRでしたが、
私が1回目の時、気が緩まなければストレートだったかもしれません。
ピノちゃん、ミルちゃん共に才能はあるのに、私がうまく引き出せてない。
コントロールできてない。
勉強・技術不足で、本当に申し訳ないです。
10年目で3回目の日本CH
今回も頑張ってきたつもりだったけど、まだまだまだ頑張りが足りなかった、
120%の力を出し切れてなかったと反省しました。
上に述べた通り、”次”はないかもしれないけれど、もし出させていただけるのであれば、
120%の力を振り絞って、自信をつけ、大会に挑みたいです。
この悔しさを忘れず、毎日の積み重ねで、もっと犬を私を成長させるように
(まだまだですが)プロの訓練士として、訓練に励んでいきたいと思います。
谷口奈々